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白内障治療法の開発
現在、白内障の手術加療は、手術機械および眼内レンズの進歩などにより、安全かつ洗練された治療法となっています。しかし、現在、後進国、紛争地域、震災後の過疎化地域など多くの場所では、設備、医師不足、資金不足などにより白内障手術を受けることが困難な状況にあります。よって、より安価な、非手術的治療が必要です。
白内障予防に有効な抗酸化物質、サプリメント、フードファクターの探索
白内障の原因の主原因である酸化ストレスを予防、消去し、白内障予防しうる物質の研究開発がすすめられています。
動物実験レベルで、白内障予防に有効な抗酸化物は、たくさん報告されており、われわれの研究により(参考文献1-4参照)、動物実験レベルでは抗酸化タンパクのぺルオキシレドキシンや、フードファクターであるアスタキサンチン、クルクミン,スルフォラフェン、その他ジスルフィラムなどに対する白内障進行予防効果が認められています。
クルクミン,スルフォラフェンは、直接的な抗酸化作用のみならず体内の抗酸化能を高め、酸化ストレスから水晶体上皮細胞障害を保護し、抗酸化遺伝子の発現を誘導する作用も報告されています。
加齢白内障の動物モデルは現在ありませんが、遺伝白内障ラットや糖尿病モデルラットを用いた研究により、薬物治療の効果判定を行っています。
 今後、ヒト臨床試験に進行するような研究成果が期待されます。
白内障学会では、白内障研究に興味がある先生方との共同研究、研究協力依頼、ご質問をお待ちしております。
学会員による研究成果 参考文献
  1. Ishikawa S, Hashizume K, Nishigori H et al: Effect of astaxanthin on cataract formation induced by glucocorticoids in the chick embryo. Curr Eye Res Aug 11:1-6, 2014.
  2. Nagai N, Ito Y, Takeuchi N.Pharmacokinetic and pharmacodynamic evaluation of the anti-cataract effect of eye drops containing disulfiram and low-substituted methylcellulose using ICR/f rats as a hereditary cataract model. Biol Pharm Bull 35:239-45, 2012.
  3. Chhunchha B, Fatma N, Bhargavan B, Kubo E, Kumar A, Singh DP. Specificity protein, Sp1-mediated increased expression of Prdx6 as a curcumin-induced antioxidant defense in lens epithelial cells against oxidative stress. Cell Death Dis. 2:e234. doi: 10.1038/cddis.2011.121.
  4. Kubo E, Fatma N, Akagi Y, et al: TAT-mediated PRDX6 protein transduction protects against eye lens epithelial cell death and delays lens opacity. Am J Physiol Cell Physiol 294:C842-855, 2008.
 
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